窪田晶子の小話

人それぞれにあるのではないでしょうか、気楽に選んでみたいもの。



気楽に選んでみたいもの、それはＣＤです。
フラ〜っとＣＤショップに立ち寄り、まずはＪ−ＰＯＰ、次は洋楽、演歌もいいねぇ、ワールドミュージックも聴きたいな・・・・というふうにフラフラとノンジャンルで店内をうろつきたい。書店でそうするように。
しかし、どうしても“任務遂行！”という勢いを持ち込んでしまう。
スルスルとクラシックコーナーに引き寄せられる。あの歌曲のＣＤはあるか？この歌手はあのアリアをどう歌うんだろう？次の公演のオペラのＣＤを買わなくちゃ！こんな人がこんな歌を作曲してるんだ、等等等等。時には楽譜売り場とＣＤ売り場をさかんに行ったり来たりしてしまう。店内をうろうろするどころか、せかせかと移動しています。私の中の、あるスイッチがポンと押されてしまうのですね・・・

任務遂行で行ったとしてもフラフラ見回ってくればいいのです。そうです、そうなのです、アフターショッピングを楽しめばいいのです。
でも買ったからにはすぐに聴いてみたくなるもの。さっさとお店を後にし、いざ帰宅というパターンになります。

ＣＤを探しに行くのではなく、何かのついでにお店に立ち寄ればいいのでしょうね。