窪田晶子の小話

認定しちゃう?

そこで出されている料理がきちんとした和食であるかどうか。
海外の“日本料理店”に対して、認定制度ができるそうです。


確かに海外へ行くと、驚くような和食に出会うことは少なくありません。
とはいえ、私は“朱に交われば赤くなる”タイプなのか・・・。“郷に入っては郷に従え”と言われれば、“はい喜んで!!”と某居酒屋チェーンのマニュアルのような返事が出来てしまうくらい、海外では全く和食が恋しくならないので、付き合い以外に日本料理店に行くことはありません。でも「SUSHI」とか「Japanese Food」と看板を掲げるお店は、日本人以外の東洋人が経営していることが多くなっているのは現状のようです。
そこでこの認定制度の登場。「正しい日本食にお墨付きをつけます。それ以外は不思議フードですよ!」
日本の食文化を正しく伝えたいという熱意はよ〜く伝わります。しかしこれが逆の立場で、例えばイタリアから日本に突きつけられたとしたら・・・・

ナポリにはない“ナポリタン”。

NGです。
たらこ、納豆などのパスタはもってのほかでしょう。イタリア人に怒られちゃう。
またラーメンはどうでしょう?今では各店こだわりをもってアレンジしています。(こだわらないものが食べたくなってしまうのは私だけ?)中国人の想像を絶しているに違いない。
でもこれらはしっかりと日本人の食文化に根付いているのです。むしろ本物を知るためのスタート地点だったかもしれない。数十年前まではスパゲッティーといえばナポリタンかミートソースを喫茶店で食べていた日本人。でも今ではすっかり“パスタ”とお呼びしているではありませんか!そして我々の舌を肥やし、さらには日本の食材を取り入れたりして私達の味覚の世界は広がっているではありませんか!!
ここはひとつ、広―――い心でナゾの食べ物を見守ってあげてもいいのでは?というわたしの考えは甘いでしょうか・・・・

posted at 23:07:03 on 2006-11-16 by piccola - Category: 窪田晶子の小話 TrackBacks

コメント

M.M.K wrote:

いやいや宜しいのでは。
きちんとした日本料理とか和食とかの決まりとか、定義とかは、多くの日本人も知らないと思います。
特に北海道は、そのようなこだわりが薄と思います。開拓地だもね。
正しい日本食より、今はアレンジだね。いかに個性的な美味しい食べ物?今や男性も食事を作るので何が出来上がるかわからない事も。
色々な料理があって楽しいと思います。
2006-11-20 17:25:16

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